商品コード : 00228546

サンテミリオンの村から東へ3キロメートルほど、サンジョルジュ・サンテミリオンとの境界近くに位置する6ヘクタール強のぶどう園が「シャトー・ラプラニョット･ベルヴュー」で、アペラシオンはサンテミリオン・グラン・クリュ。

現在の所有者はアンリとクロードのド・ラバル夫妻。1990年よりシャトーを運営するが、以前のシュヴァル・ブランのオーナー・ファミリー、フルコー=ロサック家の一員であり、加えてシュヴァル・ブランと並び称せられるサンテミリオンを代表するぶどう園フィジャックの所有者、マノンクール家の血筋も受け継いでいる家柄。そのためラベルには栄えあるフルコー=ロサックの文字が記されている。

海抜30メートル弱の緩やかな斜面に広がる畑は粘土砂礫質の土壌からなり、ヘクタール当たり6000本の割合で植えられているのは、3分の2のメルロと3分の1弱のカベルネフラン（この地ではブーシェと呼ばれる）、それにカベルネソーヴィニヨンが少々。これらのぶどうの栽培は化学肥料などは用いず、リュット・レゾネでおこなう。

毎年ヴァンダンジュ・ヴェールトに、収穫の際はしっかりとトリを付し収量を抑える（平均で40ヘクトリットル代半ば）が、果実の凝縮感は増していて、ここ10年ほどはシャプタリザシオンを必要としないくらい糖度は上がっている。温度コントロールされたベトンの発酵槽で20日から25日にわたるアルコール発酵。その後、新樽3分の1から4分の1で16ヵ月から18ヵ月間の熟成。

出来上がるワインは、バランスのよいしっとりと落ち着いたサンテミリオンらしい赤で、シュヴァル・ブランの流れを汲むだけあってカベルネ・フランのニュアンスが風味、味わいに上品なアクセントを添える仕上がり。リリース後すぐにでも愉しめる口当たりのよさを備えているが、数年の熟成でよりバランスのよいものとなる。

■ブドウ品種：メルロー、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン
■オーガニック等の情報：リュット・レゾネ（減農薬農法）